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   私の住んでいる姫路市に仁寿山と呼ばれる山があります。その山の麓に昔、江戸時代末期に仁寿山校と呼ばれる姫路藩家老・河合寸翁が設立した人材養成の学校がありました。その仁寿山校跡の敷地に碑の礎石が残っています。私はこの礎石との出会いによって 江戸時代、中世、そして中国の周・漢・宋・明時代の思想や教育等を探究することになりました。河合寸翁と仁寿山校から播磨の歴史、日本の歴史、そして中国古代の歴史などを探究し、人間学を学んでいきたいと考えています。

              

   安岡正篤先生は終戦後の混乱期、日本人の心を取り戻すべく「郷学」を唱えられました。郷土の賢人を顕彰し、郷土の学問・業績を郷土の人に回復させようと提唱されました。その学問、その思想から「自己を知り、自己をつくる」そして自分の環境を及ぼしていくことが使命であると、そして、「郷学を過去の遺物とせず、新しい時代を生きる活力の源泉としなければならない」と唱えられました。現代もその様な時代ではないでしょうか。            

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